ぬるいですが性描写がありますので苦手な方はご注意ください。
   

   

   White*Sweet*Function 1

   それは空白の一ヶ月のある昼下がりのこと。    ルルーシュは台所で上機嫌で料理に励んでいた。    手にはふわふわに泡立った生クリーム。    久々にいい食材が手に入ったので心が浮かれたのか、    先ほどから空腹を主張するC.C.のためにおやつにでも、と腕によりをかけて    ケーキを作ることにしたのだ。    オーブンからはケーキの焼けるいい匂いがする。    ルルーシュが盛り付け用のイチゴを切っているとどこからともなく    スザクがやってきた。    ケーキの焼ける匂いに誘われてきたのかもしれない。    鼻をすんすん鳴らしながらやって来たスザクはひょいと後ろから    ルルーシュの手元を覗き込んだ。    「何してるの?」    「おやつにケーキでも作ろうかと思ってな。」    「ああ、やっぱりこの匂いはケーキか。」    なるほど、と一人頷きスザクは器用に動くルルーシュの手元を眺めた。    隣に立ち、首にかけたタオルに手をやりながら見続けるスザクに苦笑がもれる。    「なんだ、腹が減ったのか?」    「まぁね。トレーニングしてきた後だし。」    「汗をかいたままだと風邪をひくぞ」    「大丈夫、シャワーは浴びてきた。これからまた行くつもりだから     袴のままだけど。」    着ている袴の裾を軽く引っ張りスザクは肩をすくめた。    トレーニング前に腹ごしらえをしようという魂胆なのか、スザクが台所から    出ていく様子は見られない。    暇そうに台所内を物色するスザクにルルーシュはそういえば、と問いかけた。    「そうだ、スザク。C.C.がどうしているか知らないか?」    「知らないけど…部屋から出てこないってことは昼寝でもしてるんじゃないかな?」    ルルーシュはスザクの予測を聞いて憮然とした顔になる。    壁に寄りかかりルルーシュを眺めていたスザクはその反応に小首をかしげた。    「どうかしたの?C.C.と何か約束でも?」    「いや、あいつが腹が減ったと煩いからケーキでも作ってやろうと思ったというのに     張本人が寝ているとはいい身分だと思ってな」    「ふぅん……」    ルルーシュは上に載せるチョコレートを刻んでいたためスザクが剣呑な雰囲気を    醸し出したことに気付かない。    壁から身を離し少しずつ近寄るスザクに気付かないままルルーシュは言葉を続けた。    「しかもあいつは一度寝ると寝起きがとても悪いんだ。全然目を覚まさないどころか     寝起き様に何度襲われかけたことか…」    「ルルーシュ、その話もう少し聞かせてくれないかな。」    「ひゃっ」    ふいに耳元で囁かれルルーシュは首をすくめる。    さっきまで壁際にいたはずなのに、と思いながらスザクを見やりギョッとした。    にこにこと笑みを浮かべるスザク。手にはなぜか首に巻いていたタオル。    勿論のことながら眼には冷たい焔が躍っている。    その様子を視認してようやくルルーシュは自分がスザクの癇に障ることを    言ったらしいということに気がついた。    そして自身がとても危険な状態に置かれているということも。    「スザ、ク……?」    多少ひきつった笑みを浮かべながらルルーシュはじりじりと後ずさる。    目の前で物騒な空気を漂わせる男から少しでも距離を取ろうとするも    スザクは追い詰めるかのようにゆっくりと距離を狭めていった。    そんな些細な攻防はルルーシュの背中が壁にぶつかったことで終わりを告げる。    慌てて左右への逃げ道を探すルルーシュに、スザクは素早く残りの距離を詰め、    ルルーシュの両側の壁へと勢いよく手を叩きつけた。    その激しい音にルルーシュは思わず体を強張らせる。    両腕の檻へと閉じ込めたスザクは沸々と沸く嫉妬の赴くままルルーシュへと    噛みつくように唇を押しつけた。    上唇を食んでは吸い上げ、拒むルルーシュの唇を舌先で抉じ開けて    熱い咥内へと侵入する。    敏感な上顎を撫で擦り舌先で歯列をなぞれば自然とルルーシュから力が抜けていく。    いつもならここで一度解放するのだが焦げ付く感情に突き動かされているスザクは    膝に自身の膝を割り入れて今にも崩れ落ちそうな体を支えると遠慮なく責め立て続けた。    「や……ふ、ぅあ…ちょ、スザ……んむ、んんぅっ!」    ルルーシュは首を振ってスザクを引き剥がそうとするもスザクに顎を押さえつけられて    より一層深く舌をからめられた。    スザクを押し出そうとした舌は熱い舌に絡めとられきつく吸い上げられる。    そのまま歯先で軽く噛まれるとその刺激にびくりと大きくのけぞった。    完全にルルーシュから力が抜けたことを確認してからスザクはようやく    ルルーシュを解放した。    二人の間をつなぐ銀糸がぷつりと切れる。    いつのまにかルルーシュの着ていたエプロンは取り払われ、着ていたシャツも    前が肌蹴た上、半分脱げ掛けているという状態だった。    スザクが足を抜くと、力が入らなくなったルルーシュの体はその場に崩れ落ちた。    口端の唾液を指で拭いながら周りを見渡していたスザクはあるものに目を留め、    クスリと微笑んだ。    必死に呼吸を整えようと荒い息をしているルルーシュと視線を合わせるように    座り込んだスザクの手には銀のボールが握られていた。    「あ、お前、それ……っ」    「そう、生クリーム。ちょうどいい固さだね」    「そんなものを持ってきてどうするつもりだ?」    スザクはルルーシュの問いかけに口端を吊り上げると生クリームがたっぷりついた指で    ルルーシュの白い胸を撫で下ろした。    「あっ」    「ルルーシュは色が白いから生クリームとの見分けがつかないね」    「何を馬鹿なことを…っ、それよりお前、せっかくの生クリームを」    「あぁ。C.C.のために作っていたんだっけ。これじゃあ生クリームを     使えなくなっちゃうよね」    「だったら、ぁあっ」    スザクの自分勝手な行動にルルーシュは怒りを込めて睨みつけたが、    それはすぐに甘くとろけてしまう。    睨むルルーシュを避けると、先ほどつけた生クリームを舐めとる様にスザクは    胸の中心を舐め上げたのだ。    胸元に埋められているスザクの髪が地肌に触れてくすぐったい。    何とか押し戻そうとスザクの肩を押しているとその手を不意につかみとられた。    「スザク……っ」    「抵抗しても無駄だとは思うけど?」    「うるさいっ」    「仕方ないな。抵抗する君が悪いんだからね」    何をする気だ、と睨み暴れるルルーシュにスザクはため息をつく。    足を自身の足で抑え込み、両腕を片手一本で抱えなおすと空いた手で首に巻いていた    タオルを手に取った。    顔を引きつらせるルルーシュに構わず、スザクは流れるような動作で彼の両手を    タオルできつく拘束してしまう。    「おいっスザク!」    「抵抗する君が悪い」    「どうみても悪いのはお前の方…うあっ」    噛みつくように言葉を紡ぐルルーシュを片手で床へと押し倒すとスザクは胸の飾りを    きつく摘みあげた。    「ねぇルルーシュ。君って色が白いけどここだけは美味しそうに赤く色付いているよね」    「く…ぅっ!」    「だったらここもデコレーションしてあげなくちゃね」    「何を……ひゃっ」    くつくつと笑みながら言葉を紡ぐスザクにルルーシュは嫌な予感を禁じ得ない。    何をする気だと身構えていると胸元に違う感触を感じ、思わず体を震わせた。    少し冷たくて、でも柔らかく滑るようなこれは……    「スザクっ!お前、またっ」    「ああ、使わせてもらったよ。いや、使わせてもらう、かな。    せっかくのデコレーション用の生クリームなんだもの。使わなきゃもったいないよね。」    生クリームにまみれた指でルルーシュの唇をなぞりスザクは薄く微笑んだ。    「全部使い切るまで離さないから」      

   突然生クリームエロを書きたくなり、その衝動のまま書き綴った代物だったりします…。    厳密には初めてではないけど生まれて初めてのエロ小説……?orz    衝動ってすごいですね…この続き書けるのかなぁ、自分orz    とりあえず、突っ込み到達を目指します★全力で^^←馬鹿    プラウザバックでお戻りください。